漁船銃撃 被弾の2隻、銃痕を隠す 事実を隠蔽か(毎日新聞)

 北海道羅臼町の羅臼漁協所属のスケトウダラ刺し網漁船2隻がロシア国境警備隊のヘリコプターから29日に銃撃された事件で、2隻は被弾した穴の一部を埋めたり、銃痕の周囲に漁具を置くなどしていたことが羅臼海上保安署と道の調べで分かった。同海保は銃撃された事実を隠そうとした可能性もあるとみて調べている。

 2隻は「第58孝丸」=19トン、平藤孝幸船長(48)ら7人乗り組み=と「第63清美丸」=同、小島清美船長(50)ら8人乗り組み。海保によると、孝丸は船首を中心に15カ所、清美丸は船首に5カ所の被弾の痕跡が確認されている。しかし、うち数個の弾痕は、耐水性の接着剤のようなものを使ってふさがれていた。残りの多くの弾痕の上にも漁具などが置かれていた。

 銃撃を巡っては、当初、2隻は、北方領土の国後島沖の日露安全操業水域内で操業中、ロシア国境警備隊のヘリから照明弾を発射されたとしていたが、30日の海保の実況見分で弾痕が見つかった。ロシア側は、2隻がロシア領海に入り、停船命令を無視して逃走したため、銃撃したとしている。このため、同海保は、31日も前日に引き続き実況見分を実施。弾痕を埋めた理由や銃撃された際の様子、操業していた海域などについて乗組員から詳しく事情を聴いている。

 一方、羅臼漁協は31日、安全操業水域に出漁している19隻の船主や船長を集めた会議を開催。「ロシア側の情報が不足している」を理由に、1日も操業を見合わせ、2日以降は改めて協議することを決めた。

 田中勝博組合長は会議後の記者会見で「事件当日、照明弾を撃たれたと報告があり、30日(午後)5時になって、(海保から)銃撃を受けていたとの連絡を受けた」と述べた。【本間浩昭、坂井友子】

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